
「瞑想」と聞くと、心を無にすることや、何も考えない状態を思い浮かべる方もいるかもしれません。
けれども瞑想は、考えを無理になくしたり、特別な状態をつくり出したりすることではありません。
呼吸や身体の感覚に意識を向けながら、今この瞬間に起きていることを、ありのままに見つめていく実践です。
私たちは日々、仕事や家事、人間関係、周囲から届く多くの情報に囲まれて暮らしています。
過去の出来事を思い返したり、まだ起きていない未来について心配したり、知らず知らずのうちに周囲の期待に応えようとしたりすることもあります。
そのような毎日の中で、私たちの意識は外側へ向かいやすく、自分自身が今どのような状態にあるのかを、ゆっくりと感じる時間は少なくなりがちです。
瞑想は、外側へ向いていた意識を自分自身へ戻し、今ここにいる自分と静かに向き合う時間です。
瞑想は「気づくこと」から始まります
瞑想をしているときにも、さまざまな考えや感情が浮かんできます。
大切なのは、それらを無理に消そうとすることではありません。
「今、こんなことを考えている」「心が落ち着かない」「身体に力が入っている」と、自分の内側で起きていることに気づき、否定したり判断したりせずに見つめていきます。
そして、意識が過去や未来へ向かっていることに気づいたら、もう一度、呼吸や身体の感覚へと戻ります。
こうした小さな気づきを重ねることで、自分の思考や感情の動き、無意識に繰り返している反応や習慣が、少しずつ見えるようになっていきます。
瞑想は、静かな場所で座っている時間だけで完結するものではありません。
瞑想を通して自分自身の状態に気づく力を育むことは、その後の日常にもつながっていきます。
忙しさの中で一度立ち止まること。
感情に動かされる前に、自分の内側を見つめること。
周囲の価値観だけではなく、自分にとって本当に大切なものに気づくこと。
瞑想は、日常から離れるためではなく、日常をより深く、より自分らしく生きるための実践でもあります。
瞑想には、年齢や経験、身体の柔軟性などは関係ありません。
初めから長い時間座ったり、完璧に集中したりする必要もありません。たとえ短い時間であっても、今の自分に意識を向けることから始められます。
一方で、瞑想について正しく理解し、実践を深めていくためには、その背景にある考え方や方法を学ぶことも大切です。
一般社団法人日本瞑想協会では、瞑想の本質を大切にしながら、安心して学び、実践を続けられる環境づくりと、瞑想を正しく伝える人材の育成に取り組んでいます。
慌ただしい日々の中で、ほんの少し立ち止まり、自分自身のための静かな時間を持つこと。
瞑想は、いつでも自分自身に立ち戻るための道を、私たちに示してくれます。
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【サンプル】瞑想と日常生活:継続することの意味